『封筒の家』はあなたの作った家が旅をするワークショップです。
封筒の家は東日本大震災の直後、東京で「家」に見立てた封筒で版画作品が作られたことから始まりました。
2011年5月、現地には行けないけれど、被災地への思いを届けたい東京の高校生が作った100軒の「封筒の家」を
岩手県大船渡市の「やっぺし祭り」にとどけ、
現地の多くの子どもたちがこのワークショップに参加し高校生たちの封筒と交換したことから、
このプロジェクトが開始されました。
現在では「交換」というルールで被災地と結ばれた多くのまちで交換された封筒の家は1500軒を越えました。
封筒の家は行ったことのないまちで自分の作った家が交流するというユニークなプロジェクトです。
封筒の家の建て方
封筒の家ワークショップは、「選ぶ」「つくる」「交換する」の3つでできています。
まず最初に、今までに作られた作品の中から誰かの封筒の家を1つ選びます。
その次に、「ステンシル」という版画の技法を使って、自分の封筒の家を作ります。
出来上がったら、最初に選んだ封筒の家と交換します。
作ってもらった封筒は、私たちが次の街へとどけていきます。
交換が交流へ。それぞれの未来へ
封筒の家は交換という方法で旅します。三陸の文化やNPOの活動とも結びつきながらこの交流が次のアイディアにつながっていきます。
今までスタッフとして参加してきた有志ボランティアの学生は社会人になり、学芸員、デザイナー、マンガ家、サッカ、IT企業、広告代理店、呉服業等の分野で活躍しています。
復興都市の方たち、学生や教育関係者、商店街の方々の交流が彼らの今につながっているのです。
(『封筒の家』リーフレットより)